幼児の視力とテレビの関係~「すくすく子育て」を見て参考になったこと
幼児の視力のことを考えると、テレビってどうなの?視力が低下するのでは?と思いながらも、見せている・・という家庭もあるのではないでしょうか。たまたま観ていたNHKのテレビ番組「すくすく子育て」で、幼児の視力とテレビ視聴についての内容が興味深かったのでまとめました。
幼児はテレビを見ると視力が悪くなるの?
そもそも気になるのが、上記のこと。テレビに出演していた眼科医仁科 幸子さんによると、
乳幼児は、視力が未発達のため、興味のあるものに近づいて見ようとするのは、自然な反応
《乳幼児の視力はどれくらい?》
・1歳くらいで視力0.1~0.2
・3~4歳くらいでおよそ視力1.0
・8歳前後で大人と同じ程度の視力に
■参考:子どもにとって見やすい距離のめやす
・1歳ごろ : 目の前から30cmくらい
・2歳前後 : 目の前から50cmくらい
幼児や子供が近づいてテレビを見てしまうのは自然なこと。
重要なポイントは
「テレビに近づきすぎて視力が悪くならないか」
ではなく
「“視力が悪いから”テレビに近づいているのではないか」
という点です。
乳幼児期には「遠視」や「乱視」に注意
さらに、目が悪くなる=近視を思い浮かべがちですが、乳幼児期には、「弱視」につながる可能性がある「遠視」や「乱視」に注意を払うべきだそうです。
■注意すべき子どもの画面の見方(回答:視能訓練士 越後貫 滋子さん)
下記のような見方をしている場合は、視力が悪い可能性があります。早めに受診してください。
(1)目を細めるようにして画面を見ている
(2)極端に画面に顔を近づけて見ている
(3)顔を傾けたり、横目使いしたりして画面を見ている
幼児のテレビ視聴で注意する点
幼児や子供の視力低下を防ぐには、テレビ画面との距離よりも視聴時間に気をつけるのがよいそうです。
30~45分くらい見たら、適度に休憩をはさむようにしましょう。
一般的には、画面の高さの3倍くらい離れて見るのが良いと言われていますが、視力が未発達な乳幼児のうちは、それより近くで見ることも多いものです。
終わりに
幼児の視力とテレビ視聴に関して、新しいことがわかりました。ついつい画面との距離が近いことを気にしていました。ただ、それよりも視聴時間に気を配ることが大事だとわかりました。(30~45分観たら休憩!)
また、子供の視力の確認においては、テレビを見ているときの幼児の姿勢や目つきにも気を配ることも大切なんだとあらためて理解できました。