結局『こだまでしょうか』な人生なんだね
震災のCMで有名になった、金子みすゞさんの詩“こだまでしょうか”を読む機会がありました。今改めて読むと、生き方の学びのようなものを、しみじみと感じました。
金子みすゞさんの詩“こだまでしょうか”
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、だれでも。
結局“こだまでしょうか”な人生なんだね
「将来のお金が心配だな~」と思えば、本当に心配なことが現れる。
「だんな腹立つ」と思えば、本当に腹立つことが起こる。
「ダメな自分」って思えば本当にそうなる。
「幸せになるには努力しなくてはならない」と思えば、そんな人生になる。
「人生ハッピー!」って思えば、これからもハッピーになる。
「なんだかんだと食べていけるし幸せさ。」って思えば、これからもなんだかんだと幸せでいる。
「周りの人は優しい!」って思えばこれからも優しい人が現れる。
ということなんでしょうね。自分が念じた気持ちや放った言葉、行動はそのまま自分に返ってくるということです。何が悪い、良いというわけでなく、ただ結果がそこにおかれるよということを、ホッと投げかけてくれる、そんな詩だと思います。
やはり人生ハッピーなほうがよいに決まっている!そう思う人は多いのではないでしょうか。だったらなるべく心配したり不安に思わないようにしたいけど、ネガティブな考え方をしてしまう・・。(たまにそうなる私です。)
そんなときは、一種の思考の癖のようなものと思って、「ま、いっか。」と、少しずつ思考の癖を切り替えていくようにするとよいのではないでしょうか。少しずつ変えていけばいいのです。
それにしても、金子みすずさんの詩の独特の間合いのような空間に、優しさを感じます。と同時になんともいえない寂しさも感じます。26年で生涯を終えたとのことですが、人生自体も波乱万丈のようです。“わたしと小鳥とすずと”も本当に素敵な詩ですね^^
終わりに
金子みすゞさんの詩“こだまでしょうか”をあらためて読むと、以前よりも深く考えさせられました。ほかにも年を重ねて、あらたに読み返すと違う発見がある本や映画があるかもな~と思います。時間ができたら再び触れてみたいものです^^
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